花畑
実家の庭はごく普通の庭で、色々な木々が不揃いに生えている。それに加え木の形がヘンテコなのだ。
木の腕がバツっと根本から切られてわざと(?)生えてこないようにしてあるし、細い木は紐で縛られて広がらないようにしてある。
まばらに植えた花畑になるはずの種も、葉が生えてきたと思ったら雑草と間違えられ抜かれてしまったことも何度もあった。
これらは全て祖父の仕業で、幼いながら私は植物が拷問を受けているようで可哀想だと思っていた。
でもそれは思い違いだったのだ。
祖父が他界してから雑草は生え放題、木はアホ毛のように伸び放題…無法地帯の一歩手前になっていた。
人の物も勝手に断捨離してしまう祖父を憎たらしく思った事もあったけれど、失ってから祖父のやってきた事がいい事でもあった事に気づいた。
生きているうちに感謝の気持ちに気づけなかった分、たまには実家に顔を出して、庭のお手入れをしてみようと思った今日でした。
9/17/2024, 1:53:09 PM