一目みた瞬間、この子だと思った
それから僕と君は、ずっと一緒にいて
一緒に出かけたり、同じ布団で眠ったり
ママに怒られる泣く君の側にも
恋人との長い惚気話を聞かされる時も
このまま変わらず、ずっと一緒にいるのだと
「シロ!おい、シロ!」
僕の尻尾が白いからと付けられた名前
「シロ!」
泣きながら僕を呼ぶ君の涙を
いつもの様に舐めてあげたいのに
ごめんね、もう、身体は動かない
大好きな君に
もう、何もしてあげられなくてごめんね
ハァハァと短い息の中
僕の命の炎が尽きるのだと感じた
3/4/2024, 12:15:17 PM