両親への憎しみ
年を重ねれば重ねるほど、両親への憎しみの輪郭がはっきりと現れてくる。
結婚式に親を呼ぶ友達、両親と温泉旅行に行く友達。
全くの幸せではなかったかもしれないが、私には幸せな両親のもとに産まれた幸せな娘に見える。
目立つから嫌だと言ったのに卒業式に着物を着てきた母親、毎日残業で深夜に帰ってきて私のことなんて何もしらないくせに進路に口を出す父親。
良い思い出は自分がいい子だったから起こったこと。
何一つ私の思いなんて分かっていない。
死にたいと言ったらそんなこと言うなと怒られ、なぜ産んだのか聞いたら女だから産んで見たかったと言われた。
人生なんてなんの意味もないと思っていた。
30近くになり、ただ幸せな両親のもとに産まれただけで、意味があるように思えてしまう。
自分は持つことができなかった羨ましい家族の思い出。
シャワーを浴びながら考えてしまう。
1/22/2024, 9:39:17 AM