永遠なんてものはない。古いホコリの匂いがする椅子は、ぼくにとって貴重なものではないから。乱暴に座るし、食べ物を落として汚す。目の前を落ちた青りんごだって、ぼくが腹を空かせたら食べる。永遠とは、人間の逃げの結果だ。人の子としてここにいるのだから、ぼくだって〝永遠〟に加担している。ぼくの子供もきっと、そうなっていく。<永遠に>11.1No.4
11/1/2022, 1:29:11 PM