君はいつも向日葵のような笑顔で笑っていてキラキラしていた。僕はそんな君が、笑顔が大好きだった。
でもいつしか君の笑顔は咲かなくなった。というか笑顔がどんどん萎れていった。
いつもの笑顔じゃないと気付くのは一瞬だった。
だからと言って、ある日突然笑わなくなった訳じゃない。萎れていく花のように段々と笑顔が消えていった。
原因は直ぐには分からなかったがクラス集団による「いじめ」だった。
最初のうちは物を隠したり壊したり。
でも段々いじめはエスカレートしていき、遂には体にも傷をつけ始めた。殴る、蹴るは当たり前。酷い時はカッターで切りつけていたそうだ。そんな残酷なことをヘラヘラ笑いながら応えてる奴ら。
そのせいで彼女は飛び立った。
まだまだ人生を幸せそうに謳歌するはずだった彼女が自殺をして、苦しんで。
いじめた奴らが少年法とやらで生きて、幸せそうなのに腹が立って仕方ない。
同じ高校生が同じ年齢のやつらが集団で寄ってたかって1人をいじめていたという事実にも腹が立った。
こんなこと有り得る事はないのに。
ただのないものねだりだけど僕の最初で最期のお願い事を君に叶えて欲しい。
「もう一度だけでいいから幸せそうな笑顔を見せて。
君の笑顔さえ見れれば他はもう何もいらない。だからまた心から笑って」
こんな願うはずもないことを僕はもう半年も祈り続けた。
僕も君の方に逝ったらもう一度君の太陽のように光り輝く笑顔を見ることが出来るのかな。なんてつぶやき、君が飛び立った同じ場所に立つと高すぎて少しゾワっとする。
でも君はこんな物じゃ比べ物にならないくらい怖かったのだろう。辛かったのだろう。僕には分からないけど、君と同じ苦しみを味わうことなら出来る。
だから今日、僕はここから君の場所へ飛び立った。
3/26/2024, 2:41:15 PM