目を見よう。今日こそは。僕は君の声を知っている。低く,落ち着いた,それでいてまるで踊るような話し声。小さな口からこぼれ出るとりとめのない話を彩るそれは,僕の心を走らせる。走って走って先回りして,君が通る道を開くのだ。終わらない話のなかで,ただ君の行く先を見つめる僕と一生交わらない君の視線を探すのだ。終着点の無い道はいつか壊されてしまうのだから。せめて綺麗な内に僕の手で
12/18/2022, 9:11:12 AM