溢れる気持ち。
ここはどこか。分かっている人は、どれだけ居るのか。
私は声が聴こえる。眼鏡をかければ目も見えるし、鼻も効き、味覚もある。痛覚もあるし、感情も無感情も持っている。そんな私が今生きているのは何故で、なんの理由があるのか。分からない。
僕はいつも伝える。親への鬱陶しさも、友への嫉妬も、異性への期待も。憧れの人なんていなくても、声を大にして叫べる。けど、持てる権利を全て行使しても尚、持っていない物への渇望がある。いつも飢えている。
人間は不思議だ。きっと比べられるはずもない存在と、よく価値を比べたがる。空を飛べる鳥とも、海に沈める魚とも、地中を這えるモグラとも、個体の違う他人とも。比較対象にすら上がれない自分を主軸に、妄想し期待し落胆する。
分からない。これはとても大きな不安だ。
飢え。これはとても大きな欲だ。
分からない事に興味を持った今日日、それは大きな飢えになる。
ただ足りない事への飢えもあるだろう。
だけど、幾ら祈っても願っても縋っても辿り着けない只の未知は、どれ程美味なのだろうか。
今生きているという事実だけが全てで、その複雑化させた理由に足元を掬われないように。
壊れないでいよう。
2/5/2026, 12:15:54 PM