まかろん

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ガチャッ。


「あれ、ボス??どうしたんですか、こんな休日に。オレが恋しいんですか?」
「昨日会ったばっかりだろ!!恋しくなんてねぇよ。ちょっと届けものでな……」
「お届け物?4ヶ月たった誕生日プレゼントですか?」
「プレゼントはあげただろ。……これなんだが」
「……カレー?レトルトですか?」
「なんでそうなるんだよ。俺が作った。なんだが、あまりに多く作りすぎちまったみたいでな。あまりをあげる相手がいなくてな……お前のところに来たって訳だ」
「ははーん、さてはオレの甘口レビューが欲しいんですね、でも、オレは料理には厳しいですよ。そう簡単に星五なんてとらせませんよ!」
「……いらないか」
「いやいや!食べます食べます!ボスが作ったものならなんでも食べます!むしろ食べないなんて選択肢はオレの中にありませんよ!」
「じゃ、食ってくれ」
津詰はカレーが蓋に着くくらいのタッパーに入ったカレーをエリオに手渡した。
「俺は帰る」
「待ってください。ボス、一緒に食べましょう。オレ、ボスがいなきゃ食べれません」
「……仕方ねぇな。一緒に食べてやるよ」
「うっし。じゃあ、行きましょう!」
「………は?どこに?」
「もちろん、ボスの家ですよ!」
「いやいや、何言ってんだ?なんで俺のい……」
 エリオは津詰の言葉をさえぎって腕を奪った。

8/29/2024, 6:53:42 AM