多田野一人

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窓から見える景色
毎朝のことだけれど、起きて寝室を出ると、直ぐに窓がある。窓の向こうには、国道を挟んで、公園があり、その先は、山の裾野で、木々の向こうに、少しだけ山頂が覗いている…少し東側を見ると、朝日が眩しい…国道沿いの住まいだけど、片田舎のことで、周りは、民家が点々で、人通りは殆ど無い…どちらかというと、車が多い。車無しでは、暮らせないから…毎朝、その山を見るのだけれど、季節の移ろいは、なかなか面白いと思う…一日一日では解らないけれど、1月単位では、大きく変わる…春先には、茶色と枯れ木が広がる山も、少しづつ若葉が芽吹き、雨のたびに段々濃くなり、やがて緑で覆われ、夏雲で山並みが隠れたり…それが虫の声とともに、少しづつ色付き始めて、そして、雪で真っ白に…その移ろいは、クヨクヨしがちな私に、少し余裕を与えてくれる…窓の向こうの日常は、小さな変化を、何気に教えてくれる…

9/25/2023, 2:46:33 PM