「私、思うんだ。・・・もしも涙に色がついていたら、鈍感な君にも気付いてくれるのかなって。」
夕方の公園、ブランコをゆっくり漕ぎながら、君は小さく呟いた。私はいつも通り明るく「鈍感で悪かったですね。」と答えて、続けて言う。
「ていうかさ、もしも涙に色ついてたら、気づいてくれるかもしれないけど、なんかめっちゃカラフルになるよね。」
「そうだね。・・・こういうのって、どんな色なんだろ。人によって色が違うのかな。」
「それじゃあ、私たちはどんな色なんだろうね。」
私はブランコを強く漕ぐ。冷たい冬の風が身を襲う。君も負けじと強く漕いで、凍るような風が当たったのだろう。すっかり驚いたような顔をして「寒いね!?」と大きな声を出した。
「ねぇ、もしも涙に色がつかなくてもさ・・・気付いてね、私が泣いてることに。」
「うん。夜、会いに行くよ。君の隣で話聞いたげる。」
「へぇ、優しいじゃん。」
いつも通り、君は私をからかうように笑う。でも、その笑顔はいつもよりも明るく見えた。
もしも涙に色がついているなら、私は何色だろう。
もしも涙に色がついているなら、君は何色だろう。
そうやって考えたけど、色がついていないからこそありのままでいられるんだと思う。だって、もしも色がついていたら、毎朝君は必死に涙の色を隠そうとするんだもの。
それじゃあ、大好きな君がありのままでいられるように、私も君を支えられるような人でいよう。
#透明な涙
(睡魔と闘いながら書いたので変な文になってたらすみません。あといつも以上に内容雑ですみません。)
1/16/2025, 3:58:38 PM