題 日差し日差し、と書くと私は、日の光のなかでもじりじりと暑い、日の照る範囲にあるもの全てを焼く真昼のそれを思い浮かべる。特に今の時代は、夏の日差しというのは殺人的だから、午前に洗って干したシーツなんかが午後二時くらいになってすっかり乾いていると、いっそ清々しさすら感じて洗濯物がはかどる。アスファルトに浮かぶかげろう、温い噴水、熱中症のニュースと氷入りのジュース。白い熱波はいつの間にか、暗い影から涼しく眺めるものになっている。
7/3/2024, 10:05:10 AM