─あいまいな空─
起きると、見たことのない場所に居た。
そこは花畑のようで、どこか不安を感じさせた。
どれだけ見渡しても人の影はなく、一人だった。
どうしようかと考えていると、背後に恐怖を覚えた。
怖くなり、急いで振り向くと、とても黒い、
花畑に合わないような見た目の何かが、
こちらへ迫ってきていた。
ただそいつから逃げる。
息苦しくて、辛くて、でも止まれなくて。
ふと気づいた。
もう「何か」が来ていないことに。
良かったと胸を撫で下ろした。
そのとき見た空は、さっき見た快晴ではなく、
あいまいな色をした空だった。
僕はいつ、この夢から抜け出せるのだろう。
6/14/2023, 10:40:08 PM