Ring Ring…
昔の電話はRing Ring鳴った。ジリジリンと鳴るのもあったけど、ほぼすべてが「ベルの音」だった。
いまは多種多様で、プルルル、ピロロロはまだしも、着メロや着うたも多いから、一緒にいる人の電話が鳴っても出先のお店の電話が鳴っても、一瞬何の音か分からない。
相手への発信だって、昔は丸いダイヤルの数字のところに指を入れて、留め具まで回しきって、次の数字を回したものだ。昭和の歌の一節に「ダイヤル回して手を止めた」っていうのがあるけど、平成生まれの子どもに「ダイヤル回すってなに?」と聞かれて驚いた。なるほど、ダイヤル式の電話が見られなくなって久しい。
電話のやりとりの風情も無くなった。同級生に電話するにも、固定電話同士だから、親が出るかもとドキドキしたり、貰った方もお茶の間に電話があって、家族が聞き耳をたてているところで話さなければならないことも多かった。
そもそも私のスマホは、着信音がならずバイブだけにしてある。公共交通機関に乗るので、急に鳴るのは周りに迷惑だけど、いちいち音を消したりつけたりが忘れっぽい私には無理だからだ。
お茶の間の電話がRing Ring鳴った時代が懐かしいのは、私が年をとったからだろうか…。
1/9/2025, 3:46:05 AM