towa_noburu

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「!マークじゃ足りない感情」

流星がちょうど僕の庭の草むらに落ちてきた。 
興味本意で匂いを嗅ぐ。どことなく香ばしい…
そう思うないなや、僕は流星を一口で食べてしまった。勢いって怖い。だがしかし、もぐもぐバリバリと噛み砕き、流星を味わった。
なんと、美味しかったのだ。味は…例えるなら、香ばしく甘味なバニラクッキー。
僕の胃酸で溶けた流星。流星すなわち星の残骸。その事実を頭の隅に一瞬よぎったが、すぐに煙のように消えた。
僕は食べ終えると、腹を撫でた。
そして思った。また食べたい。
欲望とは恐ろしい。

以来、僕は流星を探している。
しかし不思議な事に、あの時の食べれると直感で思えたような流星にはなかなか出会えなかった。
あの時食べたあの流星は一体なんだったのだろう。
答えは謎のままだ。
後一つ流星を食べてから、僕の体にある異変が起きた。夜になると、暗闇の中で僕の体は怪しく星あかりのように光るようになってしまったのだ。
どこが特に光るかって?
もちろん、お腹だ。


8/15/2025, 10:27:52 AM