—青天の霹靂—
透き通るような青色が空一面に広がり、冷たい空気がおいしい。まさに冬晴れ。
川の水が流れる音が心地良く耳に入り、常緑の木々が目を潤してくれる。
橋から見えるこの景色は、絶景だ。
「心の準備はできましたか?」
「……はい」
ただこの景色を眺めているだけなら、どれほど良かっただろう。まさかジャン負けでバンジージャンプをやることになるなんて。
高所恐怖症の人にやらせることじゃない。
「じゃあ、カウントダウンを始めますよ」
「……」
遠くを見れば、男女五人が手を振って見ている。何をしても良い世界なら、奴らをぶん殴ってやりたい。
「三……、二、今だ!」
「え?」
カウントダウンの途中で押された。上を見ると、スタッフもにっこりと笑いながら手を振っていた。
そういえば今年のおみくじは大凶だったな、と思い出した。
途中で気絶できたのは、不幸中の幸いだった。
お題:冬晴れ
1/6/2026, 2:12:13 AM