もう一つの物語
僕には恋人がいる。
お互い同性同士だ。
他の人にはよく思われないかもしれない。
でも、彼は、僕は、互いを愛してやまないのだ。
今日も彼と手をつないで眠る。
彼を愛して良かった、
僕を見てもらえて良かった、
そう思いながら彼の夢を見る。
私には恋人がいた。
異性同士の恋愛だ。
彼は私を救ってくれた恩人ともいえる人だ。
互いに惹かれ合い、恋人にもなれた。
だが、彼は病気で亡くなった。
涙はでなかった、
彼のほうが辛かったから。
私は今日も思い出に浸る。
目の前の黒い海には、大きな月が映っている。
嗚呼、次はどうか、
「私よりも永く、生きてください。」
そう言って、私は黒い海に足を踏み入れた。
10/29/2024, 2:22:33 PM