惟新の角部屋

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昔、私が小学生のころ、朝顔が水のあげすぎで根が腐ったことがあった。
思いやって育てたつもりだったのに。積み上げることは大変だが、崩れるときは一瞬だ。

つまり、行き過ぎた愛情は哀情に変わる。
最初は好きだったあの人との電話も、毎日2時間がつもりに積もって、プライベートを蝕む。
均衡の取れた潮の満ち引きは、何時しか負の方向へと流れ出し、心の中にドロドロと溜まっていく。
静電気を帯びだしてふと放電し、我に返ると、自然と袖を濡らしていく。

自分の気持ちに対象があったのに、その第3文型は第1文型に代わって、孤独を覚えてしまった。
本末転倒ではないか。うん、そうだ。
嗚呼、何をしているのか。相手だってそんなつもりはなかったろうに被害妄想が過ぎる。
笑いたくなってきた。

ほら、愛情が根を腐らせたのだ。

11/27/2023, 3:20:49 PM