たかなめんたい

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『これからも、ずっと』

桜が散るたびに、あなたのことを思う。

別に特別な理由があるわけじゃない。ただ、あの春にふたりで歩いた道が、毎年この季節になると足の裏から蘇ってくる。アスファルトの感触、風の温度、あなたが笑うときに少し目を細める癖。覚えていようとしたわけでもないのに、体がぜんぶ覚えていた。

人は変わる。景色も、関係も、自分自身でさえ。それは悲しいことじゃなくて、ただ、そういうものだと今はわかる。変わったからといって、かつてそこにあったものが嘘になるわけじゃない。

これからも、きっと桜は散る。私はまた、あの道のことを思う。そしてそのたびに、あの頃が確かに本物だったと、静かに確かめるだろう。
消えないものがある。形を変えて、名前も失って、それでも消えないものが。

それをずっと、と呼ぶのだと思っている。​​​​​​​​​​​​​​​​

4/9/2026, 8:44:49 AM