突然だが、小説家の恩田 陸さんをご存知だろうか。
Wikipediaによれば、
《郷愁を誘う情景描写に巧みで「ノスタルジアの魔術師」と称される。
(中略)
ジャンルの枠にとらわれず、SF、ミステリー、冒険小説、ホラー、青春小説、音楽小説など、そしてクロスジャンルの作品と、幅広く執筆している。》とある。
【裏返し】というキーワードでいうと、恩田 陸さんの常野物語シリーズの短編「オセロ・ゲーム」、第三弾の「エンド・ゲーム」のことが思い出された。
特殊な能力を持った「常野」の一族。
その能力は様々にあり、一つの能力がそれぞれの家系へと受け継がれてゆく。
何を裏返すのか?それは受け継がれてきた本人達も実はよく分からないらしい。よって、「あれ」と呼ぶ。
エンド・ゲームの主人公である時子の父親は「あれ」を裏返す能力が強かった。では、【裏返し】たのなら、【裏返され】ることもあるのだろうか?
読み進めていくと、どうなっていくのか展開が読めず、恩田 陸の世界観に引き込まれてしまう。
それがとても面白く、非日常感を味わえる。これ以上の娯楽があるだろうか?
また久しぶりに読みたくなってきた。大人になったからには、全巻まとめ買いしようかと思う。
8/22/2023, 2:54:39 PM