某ゲームRS二次創作
遥か遥か遠い昔、私は高貴なる光輝く至高の存在だった
国は無数の敵に囲まれ風前の灯火、強大な敵を前に私は仲間達と共に純粋で崇高な使命を持ちて戦った
数多の命を我が物としやがて私は強く素晴らしい光輝く存在になった、だが人々は異形と蔑み裏切った
こんなに無私無欲献身的に奉仕した私を健気な仲間達を追放するとは
遥か遥か遠い彼方の世界に追放された私達はやがて闇のちからを蓄え永い時を越え数多の世界を乗り越えてやがて故郷へ帰還する
光輝く私は憎悪を憶えすっかり闇に染まりきってしまった
帰還したらどうしてくれよう追放した君たちを八つ裂きにしてくれようかそれでも私の心の憤りは収まりそうにない
絶望の中に見出した復讐の炎、それが一筋の光私の心の支え━
淡い燐光に充ちたほの昏い空間の中、純白の衣を纏った長い黒髪の男が静かに一人佇む
冥く煌めく漆黒の瞳には狂気の光が宿っていた
「━なあ、ノエルやっと見つけたよ」
「ワグナスそれは本当か!」
「さあ帰ろう我々の故郷へ…帰還の時だ」
狂気の光が平和に微睡む世界に射し込む、やがて数千年にも渡る動乱の時代が始まろうとしていた
「一筋の光」
11/5/2023, 11:26:01 AM