歳を重ねるにつれ雪は、雪掻きや交通渋滞などを想起させる厄介者の印象が強くなってしまった。寂しいものだ。子どもの頃は、夜、国道を走る大型車の装着したチェーンの音(それはまるでサンタクロースの乗る橇の鈴の音のよう)が遠くから聴こえてくると、朝が待ち遠しかった。ただ今でも、雪の積もった朝の、カーテン越しにも判る外の明るさに胸が弾む感覚は、まだ微かにある。#100 雪を待つ
12/15/2024, 5:04:07 PM