ふらふらと歩いていた
僕は今日死ぬだろう
お腹がすいた
何かが食べたい
僕は勇気を出して誰かに助けを求めた
しかしその勇気はその人にとって嫌なものであったらしい
無視され突き飛ばされ見下ろされた
僕は死ぬ準備をした
その時ポツリポツリと雨が降ってきた
ああなんでなんだ
神様、僕は今から死ぬのに
なぜ試練を与えるのでしょう
死ぬときくらいきれいな青空が見たかった
雨が肌に伝って地面にしみる
その度僕の体からぬくもりが消えていく
もうどうでもいい
そう思ったとき。
大丈夫ですか?
そう聞かれた
みるとそこには大きな傘をさし小さな傘を持った、可愛らしい少女がいた
僕は何も言わず、死ぬのを待っていると
ピタッと雨がやんだ
上を見ると、そこには先程少女が指していた大きな傘があった。
少女の方を見ると、少女は小さな傘をさしてどこかへ歩いていってしまった。
僕はまた目を瞑った
傘があるのに顔から何度も水滴が頬を伝って地面にしみた
僕はそのまま寝てしまった
4/23/2024, 5:01:06 PM