シロツメ ナナシ

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『空に溶ける』


とにかくいやだった
理由なんてそれで十分なのだ
だから腹の底から
心の底から
大声で泣いた
全力で叫んでやった

「ばっかやろーーーーー!!!!」

喉が痛い
けど、自分の中から
何か毒素のようなものが
抜けでたような気がする

なんか急に…
不安になってきた…
昨日の自分に行っちゃったのか?
それとも
明日の自分に届いちゃうかな?

「心配ないよ―――」

空が…
そういったような気がした

私の声は、
空に溶けていき、
ゆっくりと雲になり
雨雲となって降り注ぎ
植物たちの恵みにしてくれた

空は、
私の味方をしてくれた


〜シロツメ ナナシ〜

5/21/2025, 5:04:24 AM