独白

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カラフル

随分前から輪郭が掴めなくなった。
空の青さは本物で、足元で揺れる花は生きていたのに。水溜まりに映る不確かなものだけが灰に包まれているような感覚。

空の青を奪って灰の体に塗りたくる。どうにもちぐはぐで、得られたのは焦燥感に塗れた心でしかなかった。

花々の鮮やかさを盗んでしまった。なんでもないようなふりをして、心に仕込めば途端に濁って灰に溶けた。

手のひらを咲かせたとて奪った青も盗んだ鮮やかさも認められなくて。それなのに、隣の声も壊れた電柱でさえも笑うように色彩を持っていた。

5/1/2026, 1:35:16 PM