共感覚、というものが世間にはあるらしい。
あれはいつのことだったか、色彩検定か何かの本で読んでから興味を持った。
私が興味を抱いたのは、正確には色聴とかそんな感じのヤツだったと思う。そういった共感覚をお持ちの方々は、音だけでなく数字や曜日にすら色を感じ、その空間的な位置さえ決まっているという。知覚する色にも個人差はあるが、とかく彼等彼女等にとってその色のある生活を常識なのだ。例えるなら誰かにとって『A』という文字がオレンジであっても、別の誰かにとって『A』は紫色、といった具合に。そしてお互い、当たり前だと思っているその色を否定されたら不機嫌になる。これは私にとって驚き以外の何でも無かった。
――さて、前置きが長くなってしまったようだ。
ここから私が学んだことは、要するに少数派の中にも少数派が存在するということだ。何でもひと括りにしてしまって良いのかと思わざるを得ない今日この頃。
5/2/2022, 8:57:14 AM