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私は、主様の執事として、しっかりしなければ。
ルールを守って、ほかの執事のことも…
なんて考えていたら、
「ねぇ!ベリアン!」
「な、なんでしょうか?」
怒った声で呼んできた。
「しっかり休んでよ!」
「え、休む…?」
「ここ最近、ずっと考えたり、仕事してるでしょ」
そう怒った声で言う主様。
「そんなことはありませんよ。」
「でも目の下に隈ができてる。ちゃんと休んでないんでしょ。」
そう睨む主様。
睨んだ顔も、お可愛いですね。
「もう。」
と頬を膨らます主様。
今日は、ルール違反しても許されるでしょうか。
「では、主様。良ければ一緒にティータイムしてくれませんか?」
2人だけで、
と言うと主様は照れながら頷いた。
「ありがとうございます。準備しますね。」
そう言って微笑んだ。
そうしたら、主様は柔らかい笑顔を見せてくれた。
「しっかり休んでね。ベリアン。」
なんとお優しい方なのでしょうか。
これからもずっと、主様と一緒にいたい。
そんな願いは、そっと胸の中にしまうことにした。

4/24/2024, 10:24:27 AM