⟡.·

Open App






夏休み、父親の実家近くにある小さな遊具が少しある公園で1人ベンチで漫画を読んでいた。

こんな所、子どもなんて通りやしない。幼ながらどこか黄昏ながらセミの鳴き声と、どこかで流れている水の音を聞いていた。。




突然 砂利をふむ音、小さなすべり台を登る音が上から新たに聞こえてきた。
見上げた先にいたのは、この後どれほど離れようと恋焦がれるきみで、あの時きみは そう 神様が舞い降りてきたように昼間の太陽の後光を抱え、耳に通る美しいその声でこう言った



「ねえ!ねえ!君! 名前!なんていうの?」



神様は、愛おしい笑みを浮かべながら、此方を見つめていた。

7/27/2024, 5:52:14 PM