〝物憂げな空〟ペンキを塗りたくったような、灰色の空。受験へと向かう私を嘲笑ってでもいるのだろうか。せめて、こんな日くらいは澄んだ快晴であって欲しかった。悩む私を、灰色の物憂げな空が見守っている。晴れを待ってなんかいられない。いっそ私が晴らしてやろう。不安を無視して、鼻歌混じりに歩き出した。
2/26/2024, 7:44:14 AM