襟足林

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夕焼けがやけに眩しくて、君の横顔が少しだけ滲んで見えた。

そのせいにして僕はためらいもなく君の瞳を覗き込む。
僕が目を見つめるとそれに気づいた君は何も言わず目を流す。

ほっぺが赤いと目を見てくれなくなる君は、逃げ場を探すように空や足元ばかりを選ぶ。

少しばかり寂しくなる。

でも本当は、見つめ返されるよりもずっと好きだった。

視線が交わらない時間のほうが、むしろ互いの距離を測っているようで。
触れそうで触れない、この曖昧さこそが今の僕らの答えなのかもしれない。

だから僕は、わざと何度でも、君の目を見つめてしまうのだ。



テーマ 君を見つめると

4/6/2026, 5:21:20 PM