koyagi

Open App

手に伝わる重み。
それをしっかり肌で感じながら、腕を高く上げた。
「きゃははっ、」
嬉しそうに笑う君。まだ小さい小さい君。
その時に、僕は小さい命を抱えてるんだって実感して、
思わず抱きしめた。
あぁ、小さい。柔らかい。あったかい。
宝物だ。僕の宝物。
なんて可愛いのだろう。僕達の天使。
これから、大きくなるのかぁ。
いつか反抗期も来るのかぁ。
頼れる親になれるかな。かっこいい父親になれるかな。
バージンロードを一緒に歩く日が来るのかな。
まだ考えるのは早いか。
彼氏なんて作らせたくないけどな。
未来が、想像が膨らむ。
生まれてきてくれてありがとね。
これからが楽しみになってきた。
妻となら、不安も乗り越えられる。
大丈夫。
これから、父親なんだ。
子育てに苦労する日々も、悪くない。
だって家族がいるのだから。
幸せを胸に噛み締めた。
楽しそうにはしゃいだ声を上げる君をみて、
僕達は笑いながら未来について語り合った。

10/14/2024, 10:26:11 AM