Frieden

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「衣替え」

最後につけたあらすじのお話が進んでいる最中ですが、今日は番外編なので作者の権限を使ってニンゲンさんの暮らす星に無理矢理戻ってきてもらうことにしました。わ〜い。

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「やあニンゲンくん!最近は冷えるねえ!衣替えの季節が来た!」

「ボクときょうだいの分の冬服が欲しいんだけどさあ!服屋さんに行こうよ!」
あんたらはこのくらいじゃ寒さなんか感じないだろ?

「全くキミはけちんぼだなあ!ねぇ、⬜︎⬜︎?」
「けちんぼ て、なーに?」
「お金が大切すぎて使えないひとのことだよ。」「へー。」

「ねぇ⬜︎⬜︎、コレとか可愛いんじゃない!もこもこのくまちゃん部屋着!ちっちゃなキミが着たら絶対似合うと思う!ついでにボクのサイズのものも展開されているようだ!」

「およふく、にあうかなー?」「想像するだけでかわいいよ!ね、ニンゲンくん?」「……そうだな。」「買ってよー!」「ニンゲンしゃ、かってよー!」

「そこまで言うんなら……わかったよ。」
「へへ、ありがとう!」「やたー!」

「おや!ニンゲンくんでも着られるサイズのものもあるようだ!キミはいつもおんなじような服ばかり着ているから、たまには違うものを着たらどうだい?」

「え、自分も?」「んー!ニンゲンしゃん、にあうとおもうのー!」「えーっとー、なんていうんだったけー?……あ!おしょろい!おしょろいうれちいの!」

秋服と冬服を引っ張り出しつつ考える。
小さい子どもがそういうのを着るのはいいけど、少なくともそんな年齢じゃないからな……。いいのか本当に。

「ねー!おしょろい、しよー?」きらきらの瞳で見つめられると、つい頷いてしまった。仕方ない。まあいいか。
「ニンゲンくんも買うってさ!」「わ!わー!」

……げっ、値段が全然可愛くない!「お金ならボクが出すよ?」
……なんか負けた気がする。「まあ言い出しっぺはボクだからね!ハッハッハ!」

というか、冬服が欲しいんじゃなかったのかよ。
「あぁ、そうだったね!色違いで買えば着回せるからいいかな!」

……その格好で外に出るのか?
「いいじゃないか!キミは忘れそうになっているが、ボクもきょうだいも、キミ以外のニンゲンには見えないんだよ?」

「それに!!!お気に入りの可愛い服を着て出掛けると気分が上がる!!!そうだろう???」
……そんなもんなのか。

なんか違う気がしなくもないけど、満足そうだからいいか。

そんなことを思いながら、自分は夏服のほとんどを奥にしまい込んだ。

「前回までのあらすじ」───────────────

ボクこと公認宇宙管理士:コードネーム「マッドサイエンティスト」はある日、自分の管轄下の宇宙が不自然に縮小している事を発見したので、急遽助手であるニンゲンくんの協力を得て原因を探り始めた!お菓子を食べたりお花を見たりしながら、楽しく研究していたワケだ!

調査の結果、本来であればアーカイブとして専用の部署内に格納されているはずの旧型宇宙管理士が、その身に宇宙を吸収していることが判明した!聞けば、宇宙管理に便利だと思って作った特殊空間内に何故かいた、構造色の髪を持つ少年に会いたくて宇宙ごと自分のものにしたくてそんな事をしたというじゃないか!
それを受けて、直感的に少年を保護・隔離した上で旧型管理士を「眠らせる」ことにした!

……と、一旦この事件が落ち着いたから、ボクはアーカイブを管理する部署に行って状況を確認することにした!そうしたらなんと!ボクが旧型管理士を盗み出したことになっていることが発覚したうえ、アーカイブ化されたボクのきょうだいまでいなくなっていることがわかった!そんなある日、ボクのきょうだいが発見されたと事件を捜査している部署から連絡が入った!ボクらはその場所へと向かうが、なんとそこが旧型管理士の作ったあの空間の内部であることがわかって驚きを隠せない!

……ひとまずなんとか兄を落ち着かせたが、色々と大ダメージを喰らったよ!ボクの右腕は吹き飛んだし、ニンゲンくんにも怪我を負わせてしまった!きょうだいについても、「倫理」を忘れてしまうくらいのデータ削除に苦しめられていたことがわかった。

その時、ニンゲンくんにはボクが生命体ではなく機械であることを正直に話したんだ。「機械だから」って気味悪がられたけれど、ボクがキミを……キミ達宇宙を大切に思っているのは本当だよ?

それからボクは弁護人として、裁判で兄と旧型管理士の命を守ることができた。だが、きょうだいが公認宇宙管理士の資格を再取得できるようになるまであと50年。その間の兄の居場所は宇宙管理機構にはない。だから、ニンゲンくんに、もう一度一緒に暮らそうと伝えた。そして、優しいキミに受け入れてもらえた。

小さな兄を迎えて、改めて日常を送ることになったボク達。しばらくのほほんと暮らしていたが、そんなある日、きょうだいが何やら気になることを言い出したよ?なんでも、父の声を聞いて目覚めたらしい。だが父は10,000年前には亡くなっているから名前を呼ぶはずなどない。一体何が起こっているんだ……?

もしかしたら専用の特殊空間に閉じ込めた構造色の髪の少年なら何かわかるかと思ったが、彼自身もかなり不思議なところがあるものだから真相は不明!

というわけで、ボクはどうにかこうにか兄が目を覚ました原因を知りに彼岸管理部へと「ご案内〜⭐︎」され、彼岸へと進む。
そしてついにボク達の父なる元公認宇宙管理士と再会できたんだ!
……やっぱり家族みんなが揃うと、すごく幸せだね。

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(調子に乗っている感がすごいのと、あまり宣伝っぽいことはしたくないので、気持ちだけURLの先頭のhは取り除いております。)

ttps://www.tumblr.com/friedensamulett

まだTumblrでどんなことを書くかは決めておりませんが、もしご興味あればぜひ〜*ˊᵕˋ)੭

それでは改めて、皆様本当にありがとうございます!
これからもどうぞよろしくお願いいたします!

10/22/2024, 10:29:44 AM