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きみを見たときなんとなく

遊べそうだと思った

1夜だけの関係くらいなら

持っていけそうだなって思った

だから自分から話しかけにいった

思ったよりうるさくて明るくて

好きなことに熱中してる子だった

相手から全部誘ってくれたし

話しかけてくれた

はじめて話した日に一緒に寝た

今日で終わりだろうな

って思ってたけど

次の日もきみがいたから

自分から話しかけた

でも何日話しかけても

一緒に寝るだなんてことは

いっかいもなかった

はじめて会った日が

いちばん距離が近いだなんて

どこかの本にのっていた話

みたいだななんて思いながら

その日もきみに話しかけにいった

そのときは修羅場だった

きみと話していたら

元恋人という子がきみに

キレていた

嫉妬でキレていたらしい

その子が自分に向かって

だれ?離れてよ

っていったら

きみが

だってさ

なんていうから

素直に離れた

そのあと

きみからのメッセージ

ごめんねまたおいでよ

ってきていた

素直にいった

きみが

お前がいちばん優秀

えらいよごめんね

っていってくれた

そのときうれしかった

なぜか認められた気がしたから

でもそんな人間じゃないよ

とも思った

その日いっしょに寝た気がする

いや記憶違いなのかもしれない

わからないけどあのときの

記憶が残っていて

あのとき


きみとの

距離が近くなったような気がした

12/2/2024, 5:03:14 AM