さわりとやわらかな肢体の上を這う手に、もっとと要求のために振り返るようにして見上げる。
膝の上に伏せていた頭をもたげるのは億劫と言えばそうだったけれど、深い眠りの入り口に立っていたわけではないから、すぐに目を開けることができた。
折角目を合わせてあげてるのに、数秒もするととろとろと瞼を眠そうに垂れ下がらせ始める。
それでもどうにか手だけは動かしているけれど。
あなたってすぐ眠くなるのね。
ま、あなたの寝息も心地いいからいいのだけど。
#見つめられると
3/28/2023, 5:04:45 PM