ね。

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風船が風に乗って飛んできた。
空高くからゆらゆらと舞い降りてきたそれには紐が付いていて、一番下に種の入った袋が結んであった。


ボクは、その種を庭に植えた。
毎日毎日水をあげていると、芽が出てきてぐんぐんと伸びた。空高く、ぐんぐんと。



ある日、緑の葉っぱに紛れて小さなオレンジ色の実がなっていることに気づいた。
手に取ろうとすると、その実はぽとん、と地面に落ち、真っ二つに割れた。そして、中からミニトマトくらいの可愛い女の子が出てきて、ボクを見てにっこりと笑った。





その日から、ボクと彼女はずっと一緒にいるんだけど、彼女は喋らないし、何にも食べない。ただボクの顔を見て、にっこり笑うだけ。ボクが悲しいときも、怒っているときも、ただ、にっこり、するだけ。
彼女の笑顔をみると、ボクは悲しさや怒りもどうでもよくなって、つられて笑ってしまう。



風に乗ってきた彼女。
彼女はどこから来たんだろう?とたまに考えるけど、そんなボクをみて彼女はまたにっこりするもんだから、考えていたこともどーでもよくなって、ボクも思わずにっこりしてしまうのだ☺



4/30/2026, 7:34:07 AM