「お姉さま……。」
「どうしたの、そんな不安そうな顔をして。」
お姉さまは、優しく微笑む。
「以前、お姉さまとお会いした時より青白く、痩せらたように感じます。」
「ふふふ。」
飾り羽のついた扇子で、お姉さまは顔を覆う。
「お姉さま、どうか、ご無理なさらぬように。」
「ええ、代替わりが終わったらね。」
お姉さまは、覚悟が決まっている瞳をして居られた。
「お姉さまに、神のご加護がありますように。」
「ふふふ、ありがとね。愛しきあなたにも、神のご加護がありますように。」
お姉さまは優しく、わたくしの頭を撫でた。
「じゃあね。I love you.」
「I love you, too.」
1/29/2024, 4:30:31 PM