テツオ

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ゆかちゃんがブランコに乗ると、高くまでのぼる。
ぼくはブランコを下りるのが苦手で、あんまり乗らない。

今日も、ゆかちゃんがブランコに乗ってるのを見ていた。
今、どんだけ高いのかな。横に回って見てみる。
見ていたら、止まっていたのに石につまづいて、横だったから柵もない。

ぼくの小さい頭に迫ってくるブランコ。
海の高い波みたいに見えた。

ガガガッン!頭がキーーーンッとなって、ぼくはううううんっとへたり込む。
チャイムの音が変な風に歪んで聞こえて、頭がボーッとして、そのまま、ぼくは寝てしまった。

「あれ」

起きると、ゆかちゃんと、なんでか、あんまり喋ったことのないはなちゃんがいた。

ぼくは保健室のベットに寝ているみたいで、ぼくは声をかけようとする。
しかしふたりはさっさと立って、さっさと歩いて、ぼくが呆気にとられているうちに、保健室の引き戸がピシャンと鳴った。

引き戸の外から、先生の、「ちゃんと謝った?」
ゆかちゃんが、「はい」遅れて、はなちゃんも「はい」

ぼくは全然、意味が分からず、口を開けていた。

2/1/2024, 10:36:16 AM