かっぱー

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今日はクリスマス、世間は浮き足立ちそこかしこから笑い声が聞こえてくる。人によっては大切な人とチキンやケーキなどを食べて楽しむのだろう。しかし、受験生である私にとっては何の関係もないことである。机に向かって真剣に参考書の問題を解く。この時ほど周囲に住宅街がなく閑散としていることに感謝したくなる日は今後訪れないのではないか、そんなことを考えながらひたすらに解き続ける。
そうやって勉強してどれだけの時間が経ったのだろうか、そんな時部屋のドアがノックされ開かれる。
「ケーキとコーヒー持ってきたから少しは休憩しなさい」
母さんが差し入れを持ってきてくれたのだ。
お礼を言って受け取り時計を見ると既に2時間は経過していた。
その事実を認識するとドッと疲れが襲ってきたので早速ケーキを食べることにする。
「美味しい」
糖分が脳を癒していくのを感じながらのんびりとケーキをつつく。
15分ほどかけてコーヒーまで飲みきって再び勉強に戻る。
さっきまでの疲れはどこへやら。まだまだ暫くは勉強出来そうであった。
夜は長い、この調子ならこの単元は終わりそうだ。

12/25/2024, 12:09:53 PM