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「ねぇ君。迷子?ここの子じゃないでしょ。」
『ううん。僕は旅人だ。』
「そうなの!?こんなちっちゃいのに……。」
『僕はココ。サナタリア地方出身だ。君は?』
「私?…えっへん!私はナターニャ。ここ。ジパング街出身!」
『そうか。じゃぁナターニャ、僕をシラエリ砂漠へ連れてって。』
「え」
『いやだからシラエリ砂漠に連れてって。』
「あ…いや…。それすッッッッッッッッッごい!遠いんだよ?!ここから電豪で行っても1週間かかるのに!あっ歩いたら……嗚呼!恐ろしい!」
『……じゃあいいy』
「でも、!私も行っちゃう!私もうこんな街、飽~きた!」
『……じゃあ僕はジパングホテルに泊まるから。明日出発だ。』
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「いいじゃぁないか!私のお腹を満たせばいくらでもルビーは入ってくる!」
『そんなわけ……』
バシャッ
【申し訳ありません!】
「ちょっとちょっとちょっとぉぉッ!私の食べ物がぁ……」
『ナターニャ煩い。』
【ほ、本当に申し訳ありま…】
「え、なになになによ?急に止まっちゃって…怖い怖い…。」
『どうしたんだ?』
【…………秋華お嬢様!嗚呼そっくりです!】
「は?」
『ナターニャ…。お前はそこで昼飯食べてろ。』
「ちょっとぉ……うぅ……。」
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【秋華お嬢様……】
『ねえ君。僕…いや私のこと知っているのか?』
【ええ。貴方は間違いなく秋華お嬢様であります。お顔も勿論。仕草や髪の特徴まで同じです。】
『へぇ。でも私は大昔に死んだんじゃないのか?世界は私が壊そうと…何故お前が生きているのだ?』
【はい。恐れ入りますが、秋華お嬢様は大厄災の末鬼餓になり、世界は闇に覆われました。私は四季家の侍女でしたがそれとともに四季家が滅び私は追い出されました。私は絶望し、目の前の死に抗う気力もありませんでした。ですが突然お嬢様が出てきまして、私は気付けば秋華お嬢様の手を握っていました。私はお嬢様に触れてはいけないと侍女長に言われたことをふと思い出しましたので、手をすぐに離そうとしました。ですが離した瞬間私はこの未来に来ていまして。】
『……成程。ある程度わかった。お前の名は?』
【私はポポペパと言います。】
『?四季家の次女としては珍しい名だな。異国のものか?』
【いいえ。私はこの世界でポポペパという名を貰ったのです。四季家では蘭という名で呼ばれておりました。】
『そうか。…貴重な現象だ。私…ココと一緒に旅をしないか?』
【良いのですか。秋華お嬢様……いえココ様!】
『じゃ決まりだ。ポポペパ。お前の家はどこにある?荷物をまとめなくては行けないだろう。』
【有り難き配慮…。ですが私は大丈夫です。この収納ポケットで全てが入るのです。】
『そうか。それなら速い。あ、それからポポと呼んでいいか。』
【勿論で御座います。】
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「やっと帰ってきたわね!」
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僕はいつまで生き続けるのだろう。
またどこかで死ぬんじゃないか。
呆気なく死ぬんじゃないか。僕はもう何百年生きているんだ。
終わらない旅。
ナターニャもポポももう………………………………
僕は何歳な……ん……だ…………。
5/31/2024, 10:29:50 AM