気付いたら、私たち
すれ違いばっかだったわね。
喧嘩してばっかりで。
私たち、お互いに正しいと思っているものだからね。
黙りこくるあなたと、
しゃべり続ける減らず口の私。
ちょっとぐらい、何か言ってよ。
私のこと愛してるだとか。
俗な言葉でもいいから。
あぁ、もう。
嫌になるわ。
勝手に、死なないでよ。
あなたの言葉が足りないの。
置いてかないで。
ねぇ。先にいっちゃうぐらいなら私も一緒に、
いきたかったわ。
何かあったなら相談して欲しかったな。
辛かったのに、力になれなかった。
こんな事実だけが私に残って。
いつも、いつも。
私になんにも言わないで、
先をいくんだから。
しょうがない人だ。
私はその後を着いてくことしか出来ない。
きっとあなたは着いてったら怒っちゃうかな。
でも置いていったのが悪いんだからね。
来世も愛してるよ。
おやすみ。
なんて言って、意識を手放した。
部屋に死体が2つ。
10/19/2024, 3:56:33 PM