多田野一人

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過ぎ去った日々
夜、一人になると、あなたのこと許り想い出してしまう…遠い記憶の筈なのに、眼の前に浮かぶあなたは、あの日の儘、はにかんで目を外らしたり、妙にお姉さんぶったり、頬を膨らませてみたり…
あの、古い図書館で過ごした日々が、今でも、鮮やかに蘇る…一緒に過ごしたのは、ほんの暫くだったけれど…あなたに、淡い気持ちを寄せていたのに、結局何も云えない儘、いつの間にか疎遠になって…
想い出は、美しい儘に、って云うけれど、この心の中に仕舞ってある気持ち、せめて伝えられたなら…勿論、叶うことなど無いことも、解っている…

3/9/2024, 2:36:11 PM