臨時班長

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私は今日も

あなたは血だらけで立っていた。
目からも透明な血を流して。
でも、人前では笑顔を絶えずに。
パッと見ただけでは普通に見える。
だけど、その人の一つ一つの行動を表情を見ているとだんだんと視えてくる。
見えない刃で斬られたところに血が滲む。
自分にしか分からない痛みに一人もがき、苦しんでいる。
そんなところが視えてくる。
でも、彼はそれが当たり前なのだろう。
可哀想に…。
本当はそんなこと当たり前じゃないのにね。
知らないってそういうこと。
そんな彼を私は今日も哀れむように見下す。
それが私の当たり前。

私の当たり前


7/9/2023, 2:44:00 PM