『きらめき』 170 心が震え、熱が生じた。 温度は次第に高くなり、ある時を境に火花が散りだす。 きらきら きらきらと輝くそれは、見ていてとても気分が良い。 雅で美しく。 儚くて綺麗だ。 しかし永遠には続かない。 何時かは心の震えも無くなり、熱が冷め、その輝きは過去の栄光へと変わるだろう。 そうして最後に残るのは、焦げ付いた醜い心だけ。 ほらもう……きらめきの残穢はすぐそこに。
9/4/2023, 5:10:36 PM