しゃっ しゅしゅ すっ さらさら……
眠りにつく前に 私は一作書いた。
この作品に題は無いが、敢えて言うならばこの作品は
天才、だろう。
それもそのはず。私は岐阜に住むしがない無名の漫画家
いつか日本一の大漫画家と呼ばれる日を夢に見てから
毎日、毎日まいにち……明けても暮れても、
寝ても覚めても、深夜も早朝も関係なく書いて
書いて書いて書いて書いて
私はこの手で[描き]続けた末の作品。
天才、幻、逸材、秀才……もう、自分を何と
表現していいか分からないくらいに……
それほどまでに私はこの作品の出来に酔いしれていた。
11/2/2024, 3:31:35 PM