miru

Open App

僕が歩くべき道筋を星明かりが照らし出す。
「君はこの道に進むべきだ」
「この道を進んだほうが将来は安泰だ」
「私達はそれで成功してきたんだ」
「君はこの道以外ありえない」

そうか、僕はこの道を進めば成功するのか。
皆んながそう言うなら僕も同じ道を進むことにしよう。
【皆んな】が言うんだから。



違う


ただ一つ、様々なカタチに姿を変える月明かりが僕を照らし出す。
ただそれだけ、何の言葉も掛けずに【僕】を照らしてくれた。

眼を閉じて深呼吸をする。
今まで星明かりに照らされて僕が歩いてきた道を、【僕】が存在しなかった道を思い返す。


ゆっくりと眼を開けて再び空を見上げた。
空には燦々と輝いている【皆んな】があるだけ、声はもう聴こえない。

ありがとう

それだけ言うと【僕】は歩き出した。



4/21/2025, 5:29:44 AM