よく晴れてて気持ちのいい風が吹いていた。気温も低くも高くもなく、ちょうどいいあたたかさ。外を見れば真っ白な雲がゆったりと散歩をしているけれど、お日様は僕達を優しく照らしてくれていた。今日は洗濯物がよく乾きそうだ。
そう、今日は何もかもが心地よくて……なんというか、気持ちが良かった。満たされていた。
これで横にあの子がいてくれたりしたら堪らないほど幸せなのだけど、なんということだろう。どういった奇跡か、僕の隣には既にあの子が擦り寄ってきている。ふわふわの毛並みを僕に一生懸命押し付けて、「撫でろ」と全身で伝えてきていて。
背中をなぞる様に撫でてやれば、ごろんと転がりお腹を見せて、ぐいっと伸びをする。
その姿を見て満たされたものが溢れた時に、ポロッと出てきた幸せを、僕はどうせならかわいいこの子に送ることにしたんだ。
「……あいしてる」
そっと伝えたい
2/13/2025, 1:28:57 PM