ただ、必死に走る私。何かから逃げるように
走って走って走って走って、足がもつれても、体力の限界になっても、コケても
濮は走り続けた。
”黒い何か”から逃げるために。
そいつは、濮の負の感情を食おうとしているのか、濮を追いかけてくる。
なぜ、負の感情を食おうとしてる、と思ったのかと言うと理由は単純で、身に覚えがあったから。
濮は、あの子に嫉妬している。
濮は、あいつが嫌い。
濮は、あの人にしんでほしい。
濮は、彼が居なくなることを望んでいる。
濮は、彼女が欲しい。
寂しい、悲しい、寒い、孤独、嫉妬、切なさ、殺意、怒り…
喜怒哀楽が激しいな、なんて自分で思う。
そんな欲にまみれたこの感情を、心を
奴は食おうとしている。
それは、腹が空いているのか、それとも
力を求めているのか。
濮にはわからない。
でも、捕まったらやばいって事だけはわかった。
ふと、肩に重みが加わった。
耳元で誰かの笑い声がした。
頭が真っ白になっていく。
目の前が真っ暗になっていく。
寂しい、寂しい、寂しい、寂しい、寂しい、寂しい、寂しい、寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい!!!
寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いっッッッ!!!!!!!
感情がぐちゃぐちゃになっていく______
嗚呼、どうやら濮は________
ク ワ レ チ ャ ッ タ ミ タ イ
5/30/2023, 12:28:40 PM