声の限り
叫んで伝わるなら
いくらでも叫ぼう
……なんて思う人、
どれくらいいるのかな
叫んでも届かないことがあると
そう気付くのは
一体いつからなのだろう
そもそも
叫んで伝えたい対象もいない
そういうことも、あるだろうな
でもね
多分、みんな
叫んだことはあると思うよ
歩き始めた小さい頃
保育園、幼稚園ぐらいの頃
幼かった私も
父が帰宅する道を二階の窓から眺めて
姿が見えると、叫んでいたよ
世間体が大事で
いつでも
『綺麗なお母さん』でいたかった
母親には、
子供心でも察するものがあって
なかなかできなかったけれど
幼稚園で熱を出して
迎えに来てくれた時には、
嬉しくて泣きながらすがったなぁ
あれも、叫びだったな
大声を出すのが楽しい時期だからか
その声で
伝えることができることも、喜びだったのか
小さかった息子も
お迎えするたびに叫んでくれたなぁ
大好きが詰まった、叫び
声は、出さなくても
心の中で、叫ぶよ
大好きな、みんなに
虹の向こうの、あの子たちと
大切な、あの子に
5/12/2024, 6:54:32 AM