優しさ
アメリカのどこかで、大規模な火災があったらしい。火元となる家には6歳の娘と、犬が2匹居て、両親は外出中。通報を受けて駆けつけた消防士のうち、最も歴の長いものが率先して火災の中に飛び込んだという。通報が早かったこともあり、娘と犬は無事に保護され、火傷こそあったものの、命に別状はなかった。火災の発生源は現在も特定できておらず、放火の可能性もあるとして警察は捜査中だという。
私と同じ言語を使っているならば、それは恐らく、優しさとは、分け与えてあげるものだ、と絵本で学んだだろう。このニュースのコメントには、勇気のある消防士に敬意を持った等のありがちなコメントがされていた。ただ、もしも通報が遅かったら、消防士まで火災に巻き込まれていたかもしれないし、娘や犬は火傷では済まなかったかもしれない。もしも私がその事件の近くに住んでいたら、周りの家に火が移るかもしれないから消火を優先しろ、と思っていたかもしれない。もしもこれが放火で、私が両親だったら、私たちの大事な娘たちを救ってくれてありがとう、と思うかもしれない。もしも私が放火犯だったら、犯行現場を荒らしてくれてありがとうと思うかもしれない。
優しい勇敢な消防士のおかげで、助かった命があると考えると、不思議な感覚になる。
もう少し遠回りでも、私の行動で、人の命が助かるのなら、それ以上の事は無いのかもしれない。
1/28/2026, 5:52:59 AM