桜散る頃、僕は余命宣告されました。あと1ヶ月ももたない。そう医者から告げられました。夏も迎えられないそうです。娘に会いたかったな。出産予定日は7月だったかな。家に帰ってなんて言えばいいんだろうと悩んでいましたが、言わないことにしました。きっと言ってしまったらショックで流産してしまうかもしれないと思ったからです。そして、単身赴任したことにしました。「7月まで家に帰れない。」そう言うと、「出産ぐらい立ち会ってよ!」と喧嘩になってしまいましたね。荷物をまとめて家を出たとき泣いてしまいました。アパートを借りて1人で過ごす家は寂しかったです。あなたの美味しいご飯が食べれず、食欲も無く、どんどん痩せてしまいました。5月に倒れて救急車で運ばれました。入院だそうです。薬の副作用であなたが褒めてくれた綺麗な髪は抜け落ちてしまいどんどん痩せこけて体が思うように動かなくなっていきました。今日は余命宣告からちょうど1ヶ月。目を閉じてしまえばすぐに眠ってしまうと思います。本当はまだ生きていたかったけれど、しょうがないからまた来世で会おうね。彼女と娘へ パパより
4/17/2024, 12:10:56 PM