スナッファーの傘が黄金に光る。ゆっくりと上げた後、蝋燭に灯る火が揺らめいた。フードの人物は不気味な目を細めて、石畳みの床に靴音を響かせる。巨大な棚に押し込まれたように並べられた蝋燭を、フードの人物たちが一本ずつ確認している。空いている箇所に新たな蝋燭を立て、点いた火を吹き消さないように慎重に見てまわる。短くなった蝋燭には十字架を手に、スナッファーを被せて消火する。それが彼ら灯火を管理する者の仕事。
11/20/2023, 3:21:53 AM